自分に取っては兄貴そして音楽の先生の一人かな? 高校生時代、通っていたミッションスクールで美術の先生が何故か本来の授業はさておき、良く生徒達皆と好きな歌を唄う事ばかり提唱する人で、いつも好ましく思っていた。 ある時、その深町先生(父)が、息子が仕事で音楽人生を志してる事を、謙虚にも些か自慢げに話してくれたのを記憶している。 そして《井上陽水》のデビュー・アルバム【断絶】のレコーディング制作に私たちのバンド《モップス》が参加した際、キーボード・プレイヤーとしてサポートしてくれたのが初対面の深町純。その制作期間中にスタジオに訪ねて来てくれた深町先生(父)と何年か振りの感激の再会は、自分の人生の中で大きな宝物の一つとして大切に残してある。 大きな信頼を寄せてくれていた多くのアーティスト達のサポートにも積極的に携わる傍ら、深町純が生涯を通じ自分のアルバムを64枚もリリースしていた事に驚愕し、そして時々は近くで垣間見ていただろう、改めて知った『FUKAMACHI ism』の総体に触れ、その< 厳しさと・優しさに >今はただただ恐れ入るばかりである。 さぞかしやり残した事も多々有ると、勿体無くも早過ぎたとも思えるが、やり切ったと言えなくも無い。残された人達の気持ちに付いては感慨深いが、もしかしてさっさと次の更なる高次元ステージで飛び回り、高らかに羽ばたく役割を担っているのかも知れない?逆に羨ましい気もする、期待してます。 星 勝 |
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(敬称略)
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