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「深町君のこと」
  國越 健司 (Kenji Kunikoshi) 東京藝術大学音楽部作曲科 同期・友人
  
- 2012年9月 寄稿 -

どうして彼と親しくなったのだろう? 池内先生、原先生ご夫妻の藝大作曲科受験クラスだったか。
ピアノの試験曲のとびぬけて見事な演奏にも感心した。
大学時代 彼は石神井公園、僕は石神井寮だったので、お父様手作りの家でピアノを弾いて遊んだり、中間にあるリップルのジュークボックスでジルベルトのボサノヴァをきいたり、石神井公園の池のほとりで一晩中語り合ったりした。
成績優秀で、芸術祭の人気者。伴奏依頼も殺到した。
大教室の授業中に傘を広げたり、大きなパフェを美味しそうに食べていたり、チンピラを一瞬でやり過ごしたり…。懐かしい場面は多い。

パリ留学中の僕に、ファーストアルバム <ある若者の肖像>を誇らしげに携えて会いにきた。
学生時代からの作とは信じられない完成度だ。しかしこれは、後の飛躍の出発点に過ぎなかった。
マスコミに広く取り上げられ、シンセサイザーの指導的位置にあった彼は、突然活動の中心を少人数のライヴに転換する。
80年代、六本木ピット・インでの和田アキラさんとの演奏は終生忘れられない。こんな名演が、その場限りで消えることを、彼は願ったのだ。
同じ頃、桐朋学園の学生たちと、ニコルのファッションショーの音楽制作現場を見学した。
LPは非売品で、今や幻の名盤となっているが、全員にお土産として贈られた。

東京大学でも教鞭をとったが、1989年、洗足学園大学に日本初のシンセサイザー科を創立し、音楽工学研究所長となる。

あれから、1年8ヶ月------。<旅芸人の記録>の感動的な埋葬シーンのように、称賛の拍手を送りたい。
その凛々しさと深い愛情、広い見識とあふれ出る音楽性は、今 求められる真のリーダーの素質だ。

彼と共有した46年の、この上なく幸せで充実した時間は、僕の誇らしい宝物だ。
 

國越健司
 
東京藝術大学音楽部作曲科 同期・友人
 

(敬称略)
 
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