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Discography  Album 1971 - 1979
On The Move / 深町 純 Jun Fukamachi
  オン・ザ・ムーブ
1978
Released
LP:ALFA RECORDS
アルファ・レコード
ALR-6007
Released: 1978/08/25
 
CD:ALFA RECORDS
32XA-05
Released: 1986/03/25
 
1978
CD:Sony Music

深町 純 Jun Fukamachi
  :Producer
  :
Arrangement(全曲 All songs)
 
ソニーミュージック
MHCL1557
Released: 2009/09/09
 

Recorded:1978 / 04
    at Power Station Studio, NewYork

 

Photographs :Ken Ohara
Illustration :Stan Fernandes
Art Direction / Design :Ed Lee

 
1970年代クロスオーヴァーを代表する傑作の1枚。発表当時は斬新で衝撃的なアルバムとして、多くの人に受け止められた。
 
1975年から国内のアーティストとのセッションで作り上げた国産クロスオーバー作品群とは作風を変化させながら、
 1976年「Spiral Steps」、
 1977年「Triangle Session」、
 1977年「The Sea Of Dirac」、
 1977年「Evening Star」
と、深町純はニューヨークの若手実力派ミュージシャン達とセッションを重ねてきた。その多くは演奏者としてはもとより、プロデューサー・作曲者・アレンジャーとして個性を発揮したものだっが、このアルバム「On The Move」はその集大成とも言える。
 
このアルバムをきっかけにクロスオーヴァー/フュージョンに興味を持ったと言う音楽ファンも多い。
 
アメリカ・ニューヨーク録音(Power Station Studio)。
 

01. On The Move (5:49)
 (Composer, Arrangement: Jun Fukamachi
  
/ Lyric writer: Emi Fukuzawa
 
 
Jun Fukamachi  :Yamaha CP-30,Synthesizer
 Steve Gadd
 :Drums
 Will Lee
 :Electric Bass
 Richard Tee :
Acoustic Piano
 Barry Finnerty
 :Electric Guitar
 Sammy Figueroa :
Percussion
 Randy Brecker :
Trumpet
 George Young :
Alto Sax
 Michael Brecker :
Tenor Sax
 Barry Rogers :
Trombone
 Ronny Cuber :
Baritone Sax
 Chorus :Lani Grovers
     :Ullanda McCullough
     :Deborah McDuffie
     :Zachery Sandars
     :Frank Floyd

:試聴できます。
 


02. You're Sorry) (6:29)
 
(Composer, Arrangement: Jun Fukamachi)
 
 
Jun Fukamachi :Yamaha CP-30
 Steve Gadd 
:Drums
 Anthony Jackson
 :Electric Bass
 Barry Finnerty 
:Electric Guiter
 "Crusher" Bennett 
:Percussion
 Michael Brecker 
:Tenor Sax
 Mike Mainieri 
:Vibes
 Ullanda McCullough 
:Background Vocall
 

03. Letter To N.Y. (4:57)
 
(Composer, Arrangement: Jun Fukamachi
  
/ Lyric writer: Emi Fukuzawa
 
 
Jun Fukamachi :Synthesizer
 Steve Gadd 
:Drums
 Will Lee 
:Electric Bass
 Richard Tee 
:Acoustic Piano
 Barry Finnerty 
:Electric Guiter
 Sammy Figueroa 
:Percussion
 Michael Brecker 
:Tenor & Electric Sax
 Zachery Sandars 
:Lead Vocal
 Frank Floyd 
:Background Vocal
 Chorus :Lani Grovers
    :Ullanda McCullough
    :Deborah McDuffie
 

04. Departure In The Dark (6:04)
 (
Composer, Arrangement: Jun Fukamachi)
 
 Jun Fukamachi 
:Acoustic Piano
 Steve Gadd 
:Drums
 Anthony Jackson 
:Electric Bass
 Barry Finnerty 
:Electric Guiter
 "Crusher" Bennett 
:Percussion
 Randy Brecker 
:Trumpet & Electric Trumpet
 David Sanborn 
:Alto Sax
 Michael Brecker 
:Tenor Sax
 Barry Rogers 
:Trombone
 Ronny Cuber 
:Baritone Sax
 

05. Dance Of Paranoia Op.2 (4:47)
 
(Composer, Arrangement: Jun Fukamachi
 
 
Jun Fukamachi :Acoustic Piano, Synthesizer
 Steve Gadd 
:Drums
 Anthony Jackson 
:Bass
 Barry Finnerty 
:Guiter
 "Crusher" Bennett 
:Percussion
 Randy Brecker 
:Trumpet
 David Sanborn 
:Alto Sax
 Michael Brecker 
:Tenor Sax
 Barry Rogers 
:Trombone
 Ronny Cuber 
:Baritone Sax
 Mike Mainieri 
:Vibes
 

06. When I Got Your Wave "Pathetique" (7:13)
 
(Composer,: L.V.Beethoven
  / Arrangement: Jun Fukamachi
 
 Jun Fukamachi  :Yamaha CP-30,Synthesizer
 Steve Gadd
 :Drums
 Will Lee
 :Electric Bass
 Richard Tee :
Acoustic Piano
 Barry Finnerty
 :Electric Guitar
 Sammy Figueroa :
Percussion
 Randy Brecker :
Trumpet
 George Young :
Alto Sax
 Michael Brecker :
Tenor Sax
 Barry Rogers :
Trombone
 Ronny Cuber :
Baritone Sax
 Chorus :Lani Grovers
     :Ullanda McCullough
     :Deborah McDuffie
     :Zachery Sandars
     :Frank Floyd
 

07. Early Evening Lullaby (6:57)
 
(Composer, Arrangement: Jun Fukamachi
  
/ Lyric writer: Emi Fukuzawa
 
 
Jun Fukamachi :Acoustic Piano, Synthesizer
 Steve Gadd 
:Drums
 Anthony Jackson 
:Electric Bass
 Barry Finnerty 
:Electric Guiter
 "Crusher" Bennett 
:Percussion
 Eric Gale 
:Electric Guitar
 George Young 
:Alto Sax
 Lani Groves 
:Vocal
 

08. Departure In The Dark - Again (4:01)
 
(Composer, Arrangement: Jun Fukamachi
 
 
Jun Fukamachi :Acoustic Piano
 Steve Gadd 
:Drums
 Anthony Jackson 
:Electric Bass
 Barry Finnerty 
:Electric Guiter
 "Crusher" Bennett 
:Percussion
 

(収録時間:46分)
 

 
Departure In The Dark」は、「On The Move」に収録されているものとは別バージョンの演奏が存在する。

参考:別の演奏バージョンの「Departure In The Dark
   
「Keep Alive」KEEP(1995)

  :「Dance Of Paranoia
   
驚異のパーカッションサウンド!! ポンタ村上〜深町純(1976)

  :別の演奏バージョンの「Dance Of Paranoia op.2
   
「Jun Fukamachi & The New York All Stars Live」深町純(1978)

  :別の演奏バージョンの「Dance Of Paranoia op.2
   
「Keep Alive」KEEP(1995)

  :「Dance Of Paranoia Opus 3
   
「DG-581」KEEP(1981)

  :「Dance Of Paranoia Opus 3
   
「Keep Alive」KEEP(1995)

 
収録風景 
1978年リリースのLPライナーノーツより)
※クリックすると拡大します。
収録風景 
1978年リリースのLPライナーノーツより)
収録風景 
1978年リリースのLPライナーノーツより)
収録風景 
1978年リリースのLPライナーノーツより)
収録風景 
1978年リリースのLPライナーノーツより)
1978年当時の販売促進用ポスター 
ON THE MOVE
〜深町 純 自身によるライナー・ノーツ〜
(2009年復刻のCDライナーより転載)
 

新しいアルバムを作ろうと思った。それは歌のあるインストゥルメンタルのアルバムだ。それまで数枚NY録音のアルバムを作っていたが、それらはかなり実験的色彩の強いものだった。今度はもっと聞きやすい、ポップなものにしたいと思った。曲は DEPARTURE IN THE DARK を除いて、全てアルバムのために作曲、編曲された。今回の新しいライナーノーツ用に各々の曲について少し書いておこう。
 

ON THE MOVE
この曲の Richard Tee のピアノとベースの Will Lee は最初から僕の頭にあった。ダンサブルでファンキーなものにしたかった。サブメロディーにグレン・ミラーの「Moonlight Serenade」が彷彿とするようにした。この曲を特徴付けているものは冒頭と間奏に出てくるジェット音だ。これは僕の友人であった騒音の研究者が測定のために、基地で実際に F-16 の Touch And Go を録音したものを使わせてもらった。ジェット戦闘機の音を間近で録音する事など、普通は出来ないことなのだ。アフターバーナーを一杯にあげて上昇していくこの音は、今聞いても素晴らしい。この当時既に僕は、将来的にあらゆる音がサンプリングされ音源として使われるだろうと考えていた。

YOU'RE SORRY
僕は Michael Brecker のバラードが好きだった。Mike Mainieri の「Love Play」というアルバムの中に「I'm Sorry」という曲がある。Michael Brecker の素晴らしいソロがあって、そのオマージュとして、あるいは日本風に言えば返歌として書いた曲だ。Mike Mainieri も弾いてくれ、何とも僕としては嬉しい作品になった。僕は YAMAHA の GS にレスリーを使っている。特に Steve Gadd の三拍子のドラミングに息をのむ思いだった。

LETTER TO NEW YORK
これは僕がやりたかった歌の曲のスタイルだともいえると思う。Zachery と Frank のヴォーカルに続いて僕のメロは Mini Moog にマウス・バグを使っている。Michael には僕の好きだったエフェクタープレイを頼んだ。Will のベースも予想通りのできばえだ。僕にとって今でも、当時のNYのサウンドはこういうものだったと思う。なおこのアルバムの全曲のタイトルと歌詞は福沢エミさんが書いてくれた。

DEPARTURE IN THE DARK
この曲はNHKのドラマ「早筆右三郎」のタイトルバックのために書いた曲だった。時代劇の音楽としては恐らく斬新だったのだと思う。僕はこの曲が気に入っていて、書き下ろしではないがこのアルバムに入れた。Randy のエフェクティブなトランペットから Anthony Jakson の登場だ。Anthony はこの頃、レコーディングではテイクの度に新しい弦を張り替えて録音した。張り立てのギーンと言うサウンドが良いのだと言っていた。ギターの Barry Finnerty は僕は初めてのミュージシャンだったが、Randy が紹介してくれた。彼はこの録音の後、マイルスのバンドに参加する。僕のピアノソロはNYの同録であり、一切の差し替えもされていない。

DANCE OF PARANOIA Op.2
Randy と Michael と David Sanborn、つまり Brecker Brothers のサウンドが好きだった僕は、僕なりの曲を書きたいと思っていた。ジャズでもロックでもない新しいインストゥルメンタルの楽曲を目指していたのだ。もちろんこういう語法は Randy 始め、このアルバムに参加してくれたミュージシャン達から教えられたものだと思う。

WHEN I GO YOUR WAVE "PATHTIQUE"
これはベートーベンのピアノソナタ「悲愴」の第二楽章だ。恐らく世界で最初にアレンジされたものはこのアルバムだと思う。世界的に大ヒットしたのはしばらく後の事である。Steve からもこれをアメリカで出せばヒットしたのにと後で言われた。この Steve のドラムも僕は大好きだ。このシンセのアルペジオは、テープを倍に遅くして録音したものでNYでダビング作業をした。

EARLY EVENING LULLABY
Lani Groves のソロヴォーカル。ギターは Eric Gale。どんな曲を弾いてもいつも Eric の色になってしまう、本当に不思議なギタリストだ。サックス・ソロは George Young。彼は「ジュン、この曲は子守唄だよね。だからそういうように吹くよ」と、本当に子供をあやすように優しい演奏をしてくれた。

DEPARTURE IN THE DARK -AGAIN-
これは実は「DEPARTURE IN THE DARK」のフェードアウト部分なのだ。演奏が盛り上がって、つまり10分以上もこの曲を演奏したことになる。あまりにも素晴らしい演奏なので、その部分だけ改めてここに一曲として付け加えた。
 

2009年8月 深町 純
 

Departure In The Dark」はこの後、1980年代以降に 深町純和田アキラ 氏との共演となるバンド「KEEP」や、2012年以降の「KEEP Legend」でも度々演奏されており、深町純 を象徴する楽曲群の中の1つになっています。曲後半のギターソロはこの曲の重要な要素となっており、このアルバム「On The Move」の Barry Finnerty(バリー・フィナティー)氏の見事なソロがきっかけだったのかもしれません。
 
Barry Finnerty 氏は自身のリーダー作の他、深町純
The Sea of Dirac 1977」「On The Move 1978」や、Brecker BrotheresCrusaders を始め数々のアーティストのアルバムに参加されており、巨匠 Miles Davis 氏の1981年復帰第1作「The Man With The Horn」への参加実績があります。(ただし1曲目「Fat Time」の有名なギターソロは Mike Stern 氏))
 
"On The Move "
  from 1978 On The Move
  
(音源:1978年発表のオリジナルLP)
他の曲を試聴する
(jun alive)
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